動物病院とは?
街中で「動物病院」「アニマルクリニック」「動物医療センター」などの建物を見たことがあるでしょうか?ペットを飼っている人であれば、1度は足を運んだことがあると思います。
動物病院はペットの健康管理や病気の予防、治療を専門に行なっている施設です。
全ての動物病院で同じサービスを提供しているわけでなく、病院の規模や専門性などによって違いがあります。
人の病院は「病気やケガをした時に行く」「予防注射を打ちに行く」といったイメージが大きいかと思いますが、動物病院はもっと幅広く飼い主とペットの一生涯の生活、健康をサポートする重要な場所になっています。
- ペットの健康診断
- 予防接種・駆虫薬の処方
- 病気や怪我の治療
- 手術や手術後のケア
- 栄養指導や食事管理
- 体重管理についての指導
- ペットの衛生管理やトリミング
- しつけ教室、パピー教室、老犬教室など
動物病院で働いている人たち
動物病院で動物の医療に関わっている人たちには「獣医師」「愛玩動物看護師」「動物ケアスタッフ」がいます。獣医師は動物のお医者さん。動物を診察して、診断・検査・処置・手術などを行います。そして、獣医師とともに診察の補助をするのが「愛玩動物看護師」(以下:動物看護師)です。以前は民間の資格しかありませんでしたが、2023年に初めて国家資格試験が始まり、試験に合格し名簿に登録された動物看護師は、以前より幅広い場面で獣医師や飼い主さん、動物へのサポートができるようになりました。民間の資格をもっているスタッフは動物ケアスタッフといった名前で呼ばれ、チームの一員として働いています。
動物看護師がやっていること
- ペットの看護
- 診察の補助
- 手術のサポート
- 検査
- 薬物管理
- 診療記録の管理・動物看護記録
- 飼い主さんとペットとの生活改善のためのアドバイスやサポート
- 応急処置
- リハビリテーション
- 環境の管理
…など動物の健康と福祉を守るための仕事をしています。実は、動物看護師の仕事は、動物病院で獣医師と一緒にする仕事だけではないのです。人の看護師の仕事が病気やケガの治療を目的にしたものであるのに対して、動物の看護師は、看護師としての役割だけでなく、人の保健師さんのように病気やケガを未然に防ぐ「予防医療」の役割も合わせもっています。
動物病院以外で活躍している動物看護師がいる!
そのため、動物看護師の勤め先は動物病院とは限りません。動物看護師の資格を持ちながら、さまざまな場所で活躍して人たちがいます。
訪問動物看護師として独立して仕事をしている人や動物園や老犬ホームで働く動物看護師。飼い主さん向けにセミナーをやっている動物看護師さんもいますね。
ペットが病気になった時だけではなく、病気にならないようにするために飼い主は何ができるのか。いざという時、人とペットが共に乗り越えるための備えや知識ってなんだろう?そして、ペットを飼っていない人にも優しい地域であるために。そんな社会に役立つ動物看護師の仕事をたくさんの人に知ってもらえたらなと思います。